在宅訪問医療について
在宅訪問医療の内容について
医師が定期的に患者様のご自宅まで訪問し、診療を行います。緊急時には24時間体制での対応、また病院との連携体制も整えております。
在宅医療は、患者さんやご家族のお話を聞くことが基本です。1件当たり10分から20分、初診の患者さんの場合には1時間以上かけてゆっくりとお話を伺うこともあります。何度かお伺いしていると、お互いに徐々に打ち解け、体調以外のお話ができることもあります。若いころの思い出、楽しい旅行の思い出、趣味の話、ご家族のこと、今一番の悩み‥‥この問診を除けば、あとは視診・聴診・触診・打診など、病院と内容はあまり変わりません。
訪問診療では基本的に毎回、血圧、脈拍、酸素飽和度、体温の測定を行います。主治医は内科を中心に全身の症状を拝見します。より専門的な対応が必要な場合、専門医や看護師と連携してチームで診療にあたります。
対象となる方
継続的な診療が必要で、ひとりで通院するのが難しい方が対象です。
ご高齢の方の慢性期疾患からターミナルケア、障害をお持ちの方、重い疾患のある医療的ケア児も対象に診療していきます。
- 認知症や知的に障害があり一人で外出できない方
- ご自宅・施設での在宅酸素やカテーテルなどの医療管理が必要な方
- 足腰や腰痛のために移動が困難な方
- 退院間近で自宅での療養が必要な方
- 心臓や肺に疾患のある方
- ご自宅で緩和ケアをご希望の方
- その他様々な理由で外来通院が困難な方。
※上記は一例です。ご不明点はお気軽にお問合せ下さい。
訪問診療で可能な医療処置
- 注射・点滴
- 人工肛門の管理・指導
- 膀胱カテーテル(バルーンカテーテル)管理・交換
- 各種ドレーン管理・交換(PTCD ・術後ドレーンなど)
- 胃瘻・腸瘻カテーテル栄養の管理
- 経鼻栄養・CVポート・IVHカテーテル栄養の管理
- 在宅酸素療法
- 在宅人工呼吸器管理・非侵襲的陽圧換気(NIPPV)療法
- 在宅輸血(濃厚赤血球のみ)*
- 腹水穿刺
- 褥瘡処置
- 小外傷処置
- ターミナルケア・疼痛緩和ケア
- お看取り
- 在宅インスリン注射の指導
- 気管カニューレ管理・指導
- 喀痰吸引
*在宅赤血球輸血ガイド、小規模医療機関における輸血マニュアルを遵守し、十分なインフォームド・コンセント(説明と同意) が得られた時点で 訪問看護ステーションと連携しながら施行します。
当院の院長は消化器外科出身であり、がん末期の患者さんや術後などのドレーン管理、腹水穿刺、濃厚赤血球輸血などにも積極的に対応させて いただきますのでご相談ください。